【家庭で実施】STEM(ステム)教育方法|新たな価値を生み出す能力
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STEM教育は、世の中の変化に対応し、「創造性や独創性を持って問題を解決し、新たな価値を創造できる人物」を育成するための21世紀型教育です。
ちょっと分かりづらい表現ですね・・・。
では、なぜこのSTEM教育に注目が集まっているのでしょうか。
第4次産業革命の最中、IT・AI(人工知能)が発展し、社会が変わっていく中で必要となるのが、変化に対応するだけではなく、”新たな変化を生み出せる人材“です。
そこで、新しい教育システムであるSTEM教育が、世界各国で注目されています。
新しい教育ですが、日常の家庭生活の中にも、STEM教育につながる場面やものはたくさんあります。
この記事では、家庭でできる様々なSTEM教育をご紹介しますね。
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なぜSTEM教育が必要なのか?
それでは、なぜ、こんなにもSTEM教育が注目されているのでしょうか。
「AIやロボットに仕事が奪われる」といった話を聞いたことがあると思います。
そうなった時、どのような人が生き残れるのでしょうか。
この新しい時代を生きていくためには、クリエイティブや物理作業、複雑な判断を伴うような新たな価値を生み出す能力が必要になってきます。
それが、今回の文部科学省が学習指導要領で示した「生きる力」なのです。
そこで、新たな価値を生み出す人材を育てるために、いまSTEM教育が世界全体でどんどん取り入れられています。
たとえば、
「人間の生活で便利になるロボットはどんなものか?物理的に作ることは可能か?」など、を考えて、新たな価値を生み出す。などの上等な芸当は、人にしかできません!
このように、創造力身に付けて「生きる力」を磨くのがSTEM教育なのです。
「新たな価値を生み出す能力」とは?
新しい時代(society5.0)では、「新しい課題を自らこなす能力」や「新しいシステムを作る」能力が求められています。
つまり、従来型の覚えることが中心の学習から「自発的・創造的に学び、自ら表現して問題を解決していく能力」が求められているのです。
単に大量の知識を知っているだけでは意味がなく、知識を使って“解決できる”、“新たな価値を生み出せる”能力が非常に重要になってきます。
そのために、STEM教育では、「課題発見から解決まで」を行い、人間の幸せにつなげる考え方を学ぶことを学びます。
子どもたちの日常生活を見渡してみれば、ちょっとした問題や課題が溢れています。これらのことを自ら解決しようとすることがSTEM思考を鍛えていきます。
- 問題や課題を発見する(仮説を立案する)
- 手順を考え実行する
- 結果を振り返る
このプロセス繰り返すことで、課題を前にして、自ら解決するための思考力、行動力を身につけていきます。
しかし、科学的な知識がなければ、“新たな価値を生み出せる”能力を身に付けることはできません。STEM分野を横断的に組み合わせて解決策を考えることが大事になってきます。
次の記事でも、ご家庭で簡単に出来るSTEM教育方法を記述していますので、どうぞご参考にしてください。
科学的、数学的な思考を鍛える方法
世の中には、科学的・数学的に捉えないと解決できないことが沢山あります。
ただ、科学と数学だけを学べばイイということではなく、日常生活や世の中の問題と組み合わせて解決策を考えることが大事になってきます。
記事内の記事の方法も併せてお試しください。
答えは一つではない!答えかを決めるのは自分自身
多様化している世の中で「どのように生きるか」を決めることは、人生で最大の難題ですね。
新しい社会(society5.0)で生きる皆さんは、多くの価値観を理解しなければ生きていくことは出来ません!
多くの問題の中から一つの答えを決断する能力が重要になってきます。
記事内の記事の方法も併せてお試しください。
人生を変える論理的な話し方
「話しがわかりにくい」と言われたことはありませんか。
論理的な話し方を身に付けて「自ら表現して問題を解決していく能力」を育成するSTEM教育が必要になってきます。
「説明がわかりやすい」と一目置かれるようになれば、将来の人生が劇的に変わります。
ただし、口で表現するだけでは新たなものは生まれません。
日常生活や世の中の問題と組み合わせてSTEM力を身に付けることが大事になってきます。
記事内の記事の方法も併せてお試しください。
自分の世界を創造する「ごっこ遊び」
「ごっこ遊び」とは、身近な物事の「ふり」や「まね」をする遊び方のことです。
おおよそ2歳くらいから、小学校低学年までがその全盛期とされています。
「おままごと」や「ヒーローごっこ」など、自分なりの世界を創造することで、得られるものは非常に多く、洞察力・創造力・言語能力などが育まれていきます!
ごっこ遊びを行う中で、「もっとこうしたい」と理想の世界を創り出すために、遊び方を試行錯誤することもあるでしょう。
たとえば、「おままごと」をすることでは、次のような効果が期待できます。
- 普段の「お母さんが行っている家事はどんなことだろう?」「お父さんは何時に帰ってくるのだろう?」と改めて観察する洞察力
- ニュースをみている両親が「” はやぶさ”が生還したらしいよ」という会話を聞くことで、「何があったんだろう?」と考える創造力
- 子どもたち自身がルールや役割を決め、自分のイメージを相手に伝わるように表現する言語能力
さらに、ごっこ遊びは家庭に限らず場所を選びません。
おままごとでは家庭内を観察する例を紹介しましたが、興味を持った内容で、観察するモノも変わり、普段からあらゆるものを観察するようになります。
このように、ごっこ遊びは「自主的に観察し自分の世界を作り上げる」と、STEM的思考力を芽生えさせてくれるものです。
3・4・5歳児のごっこ遊び 大型本
「ごっこ遊び」は、楽しみが詰まっているので、主体的に学ぶことができるアクティブラーニングとしても実績があり、様々な指導案が示されているためおススメです。
オススメ度 ★★★★★(4.2)
プロ野球を「試合展開を創造」しながら観戦する
野球の展開を推測することは、論理的思考力・洞察力を高めるSTEM教育です。
野球と聞くと体を使うスポーツと思うでしょうが、野球の場合は論理的思考が伴なっていなければできないスポーツです。
ご家庭のテレビで、プロ野球中継を見て、STEM力を高めることができので、こんなチャンスありませんね!
論理的思考は、筋道を構築していく力のことです。
そのため、強いチームは、論理的に試合展開をイメージできているチームです。
まずは、パパと一緒に、監督の采配を意識してみることから始めたら良いでしょう。
基本的に、監督が試合中にすることは、次の3つだけです。
- スターティングメンバ―の打順と、ベンチ入りする選手を決める
- 勝負を仕掛ける時のタイミングと、サインの内容
- 代打・リリーフピッチャーのタイミングと、誰を出すか
試合展開の論理(ロジック)を考えながら、これらのことを意識してみましょう。
たとえば、
代打が出たときに、一緒に見ているパパが「なんで、この場面で、このバッターを代打で出したと思う?」と問いかけてみて下さい。
それだけで、その監督がどんな論理(ロジック)感をもっているのか考えるキッカケになります。
慣れてくると、「各選手の守備力やランナーの走力塁技術を考えると、ここでは” エンドラン”をしたら良いのではないだろうか・・・」など試合構想を創造できるようになり、「カウントからして投手は、次はストライクを投げてくるから、次で仕掛けるべきだな」と、自ら筋道(ロジック)を立てることができるようになります。
このように、洞察力を駆使して自分なりの筋道を構築して野球を観戦することで、STEM力を鍛えると楽しいですね。
まとめ(家庭でできるSTEM教育)
身の周りにSTEM教育のヒントが溢れています。
イメージトレーニングは課題解決力を育てる要素です。
必要に応じてヒントを与えながら自分で問題を解決する経験を重ね、自己肯定感を育みましょう。
子どもが色々なことを観察することで、親子との間によいコミュニケーションも生まれます。
新たな問題解決プロセスへ向かう姿勢が、人間のすべき大事な最初の一歩となります。
STEM教育での体験的な教育は、広い視野を持ち、予測が難しい社会の中では「生きる力」をつけるために重要なことです。
この記事をここまで読んで頂きありがとうございました。
最後に、21世紀を造ってゆく皆様へ、野村克也氏の言葉を送らせてください!
「結果よりプロセスを大切にせよ」
他にもご家庭でできるSTEM教育方法についての記事を配信していますので、ぜひこちらの記事もご覧ください。