【2022年版】基本情報技術者試験の独学|参考書・問題集おすすめ13選
基本情報技術者試験はIT関連の経験を問わず受験可能です。
就職やIT関連企業での新入社員のキャリアアップには、十分効果のある資格といえます。
ここでは、独学で基本情報技術者試験の合格できるための、おすすめの参考書と効率的な勉強方法をご紹介しています。
- 基本情報技術者試験の独学の参考書を探している方
- 基本情報技術者試験に合格する勉強法が知りたい方
基本情報技術者試験は、午前試験と午後試験に分かれた2部構成です。
これから、それぞれの試験に分けて、下図の参考書・問題集を紹介していきます。
-Contents-
1.午前試験の独学方法
基本情報技術者試験の午前問題は、テクノロジ系 ・マネジメント系・ストラテジ系の分野から出題されます。
分野 | 範囲 | 問題数 |
---|---|---|
テクノロジ系 |
|
50問前後 |
マネジメント系 |
|
10問前後 |
ストラテジ系 |
|
20問前後 |
試験問題は単語の意味などが問われる単純な設問ばかりです。
そのため、これからご紹介する参考書を使えば、広く浅く勉強すればIT業界やビジネス用語の意味などが身に付き、合格レベルに達することができます。
基本情報技術者試験の 本当の“肝門”は “午後試験”です。
- 1-1. 午前問題対策用の参考書を1周読み通す
- 2. 午前問題の過去問に取り組む
- 2. 午後問題を対策(過去問を解く)
- 苦手つぶし(時間があれば)
1-1. 【午前試験】おすすめの参考書
基本情報技術者試験の対策には、上図のように、試験範囲を「幅広く」対策する参考書から、試験に出やすい問題を「絞り込んだ」ものまでいくつかのパターンがあります。
No.1 令和04年 基本情報技術者 合格教本
■参考書の概要
午前試験への最短合格のポイントは「広く浅く」勉強することです。
試験に出る問題を全体的に網羅しています。
ただ、文字が多すぎるので、一見すると難しいと感じるかもしれません。
この一冊でも、ボロボロになるまで極めれば午前問題は合格できます。
- 情報系の学科出身の人
- ITパスポートなどの勉強をした人
No.2 キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和04年
■参考書の概要
イラストが多く使われているのが特徴です。
すべてイラスト解説してあり、分かりやすくなっています。
この参考書であれば、どんな初心者でも理解できないことはないと思えるくらいの分かりやすさです。
その反面、本が分厚くなっているのがネックかもしれません。
- IT系は未経験の人
- 気楽に勉強を進めたい人
- 文字ばかりの参考書が苦手な人
No.3 令和04年 イメージ&クレバー方式でよくわかる
■参考書の概要
試験に確実に合格のために、効果的に学習を進める参考書です。
「〇〇とくれば、〇〇で覚えよう」という試験方式でとても役立ちそうなことが要所要所書いてます。
「試験でどう問われるか?」「試験を攻略するにはどう判断すればいいか?」というコツが身に付きます。
このように試験合格に徹した参考書なため、現場での技術を身に付けたい方には向いていないかもしれません。
- IT業務に自信がある人
- 理解よりも暗記が得意な人
2.【午前・午後試験】おすすめの問題集
基本情報技術者試験の午前問題は、過去問から7割出題されるといわれています。
独学の際には、参考書と問題集はセットで勉強を進めた方が効率は上がります。
ネット上でも過去問を見ることは出来ます。
ただ、午後の問題はネット上(基本情報技術者試験ドットコム)では公開されてないため、問題集を購入しましょう。
さらに、問題集であれば丁寧な解説があるため、間違えた問題の理解が高まります。
No.1 令和04年【上期】基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
■問題集の概要
基本情報技術者の定番問題集です。
この1冊があれば、試験対策に必要な問題を一取り解くことができます。
最新4年間の過去問が収録されて、7年間分の過去問がダウンロードできます。
全ての問題を丁寧に解説しているため、魅力的です。
- 問題への理解を深めたい人
No.2 (予想問題2回分付き)かんたん合格 基本情報技術者過去問題集
■問題集の概要
基本情報技術者は、令和2年度よりCBT方式となりました。
CBT化に伴い過去問が非公開になってしまいました。
ペーパー式時の過去問だけでは、最新試験の情報が把握できかねます。
もちろん、試験画面や操作方法や、CBTならではの対策方法などについて丁寧に解説しています。
- CBT方式に不安がある人
- CBT化後の最新問題傾向が気になる人
3.午後試験の独学方法
先に記述したように、基本情報技術者試験の“肝門”は “午後試験”です。
2020 年の試験から午後試験内容が下表のように大きく変わりました。
- 出題数・解答数: 7 問解答/13 問出題 → 5 問解答/11 問出題
- ソフトウェア開発:プログラミング言語[COBOL廃止 → Python追加]
- 配点:プログラミング能力重視化
午前試験の対策をある程度行なったら、早めに午後試験の対策に取り掛かるようにしてください。
「データ構造及びアルゴリズム」と「ソフトウェア開発」は、IT未経験者には難しい分野なため、別途対策が必要になります。
3-1. 【午後試験】おすすめの参考書・問題集|過去問から傾向をつかむ
残念ながら午後試験は、過去問と同じ問題は出題しません。しかし、過去問を解くことで問題の傾向がつかめます。
午後試験は長文形式なため、問題を解くだけでなく読解力も必要になります。
まずは、過去問から傾向を掴んでいきましょう。
No1. 令和04-05年 基本情報技術者試験によくでる問題集【午後】
■問題集の概要
午後問題のみのテーマ別頻出問題集です。
試験範囲が多岐にわたるため、よくでる問題を厳選収録してあり、範囲を絞って勉強できるようにしています。
特徴としては、各設問の解き方に加えて技術的な背景を分かりやすく解説してくれています。そのため、合格だけの理解ではなく、実用的な理解ができます。
本来の資格の目的である必要な実力をしっかりと身に付けられる問題集です。
- 出題傾向から、よくでる問題を厳選収録
- 小手先の解き方の解説でなく、技術的な背景を解説
- 午後試験に向けた速読&解答テクニックや時間配分も説明
3-2. 【午後試験】おすすめの参考書・問題集|アルゴリズムの対策
基本情報技術者試験では、擬似言語で記述されたアルゴリズムの問題があります。
アルゴリズム分野は、午後試験の中でもハードルの高く最大の肝門になってきます。
特に、普段プログラミングをあまり触らない方は次の参考書を別途用意して、勉強した方が良いでしょう。
3-2-1. アルゴリズム対策
うかる! 基本情報技術者 [午後・アルゴリズム編] 2022年版 福嶋先生の集中ゼミ
■参考書の概要
基本情報技術者試験のアルゴリズム分野専門の参考書です。
最もハードルが高い分野ですが、対話式で失敗例を交えながら分かりやすく解説しています。
- アルゴリズムが苦手な方
- 文系出身の方
- プログラミング未経験者
3-3. 【午後試験】おすすめの参考書・問題集|プログラミングの対策
基本情報技術者試験では、アルゴリズムに加え、5つの言語[Python / 表計算 / アセンブラ(CASLⅡ) / Java / C言語 ]の中から1つを選択して解く「ソフトウェア開発(プログラミング)」の実務で使われているプログラミング言語の問題があります。
実務でいつもプログラミングを利用している人は、そこまで勉強する必要はありませんが、実務であまりプログラミングに触れていない人は、最大の肝門になってきます。
基本的にド素人、確実に合格したい人はCASLⅡを選択し、SE希望者や現役SEの人で仕事の幅を広げたい人は、Java、C言語を選ぶといいでしょう。
また、特別な拘りがなければ、これからの時代で多様化できるPythonに的を絞って対策した方が効果的です。
プログラミングの対策には、別途参考書を用意する必要があるため、ここでは5つの言語において勉強に適した参考書を紹介していきます。
3-3-1. Python対策
徹底攻略 基本情報技術者の午後対策 Python編
■参考書の概要
Pythonは、2020年春試験から選択項目に追加されています。
そのため、過去問がなく傾向も分かりません。
しかし、こちらの参考書では発表されているシラバスやサンプル問題などを徹底分析して、オリジナルの予想問題を5パターン作成・収録してあります。
この参考書一冊で、ある程度の試験対策は可能です。
- 試験前の総仕上げ・実力チェック
- この一冊で、Pytthonの対策は可能
Pythonではじめるアルゴリズム入門 伝統的なアルゴリズムで学ぶ定石と計算量
■参考書の概要
Pythonを使用した アルゴリズムの基礎・考え方を学ぶための入門書です。
「Pythonの基本とデータ構造」から解説しているので、始めてPythonをさわるという方でも、イメージできます。
最低限のアルゴリズムの定石と、その計算量について、具体的にサンプルコードと動作イメージを交えながら入門者にも分かるように解説しています。
3-3-2. 表計算対策
基本情報技術者 表計算 とっておきの解法
■参考書の概要
こちらの「基本情報技術者 表計算 とっておきの解法」であればマクロについて分かりやすく、初心者にも理解しやすいようにマクロ以外についても理解しやすい内容になっていておすすめです。
さらに、学習内容の理解を深めるために、過去問をベースにしたオリジナル問題を多く収録しているのも魅力になります。
因みに、読者特典で、PDF版のダウンロードがついており、外出中でもスマホで学習することが出来ます。
「表計算」が初めての方でも関数やマクロをスムーズに学習することができます。
- 初心者でも理解しやすい
- 過去問をベースのオリジナル問題が多い
こちらの表計算のテキストは、「基本情報技術者 らくらく突破 表計算」(下紹介本)という人気の本もあります。
3-3-3. アセンブラ(CASLⅡ)対策
基本情報技術者らくらく突破CASL II
■参考書の概要
冒頭にも記載しましたが、ド素人の方や、何度も落ちてどうにか合格したい方は、 得点源になるCASL II を選びましょう!
そもそも、CASLⅡは文法が簡単で、小学生でも理解できるレベルです。
CASLⅡは、やれば、午後の文章問題の失点をフォローしてくれます。
そして、テキストは、基本的にパターン学習になっていて、ラクで充実感がある勉強ですので、この一冊で十分です。
この「らくらく突破 CASLⅡ」と数年分の過去問を行って、問題が解けるようであれば本試験でも良い得点源が期待できます。
CASLⅡを選ぶと決めたら、このテキストで間違えありません。
迷う時間があれば、スグに購入して勉強に取り掛かりましょう。
- ド素人の方や、どうにか合格したい方は CASLⅡ を選ぶ
- パターン学習で、充実感があるラクな勉強
- 過去問が解ければ本試験での高得点が可能
3-3-4. Java対策
基本情報技術者 らくらく突破 Java
■参考書の概要
Java言語を丁寧に編集されていることで評判のテキストです。
「試験対策」を主眼 とした最低限のJava言語を主体にした内容になります。
ただ、Java言語を使ったアプリケーション開発では「基礎中の基礎」、つまり「これを知らなければプログラムが書けない」という、高度な機能まで幅広く網羅しています。
この本は、これからJava言語に取り組む方の入門書として適しています。
- Javaの試験対策を主とした最低限の内容
- 幅広く高度な機能まで網羅
- Java言語の入門書に最適
3-3-5. C言語対策!!!
基本情報技術者試験 C言語の切り札
■参考書の概要
試験で出題された C言語の文法事項を中心に解説しています。
解説もかなり詳しく、難しめの問題については数ページにわたって細かく説明しているため、はじめてC言語を勉強する人にも分かりやすくなっています。
特に、過去問のソースコードを1行ごとかみ砕いて、丁寧に解説しているので分かりやすくて魅力的です。
- C言語が全く分からない人でも基礎から丁寧な解説
- 過去問のソースコード1行ごとに詳しく解説
まとめ
2020 年以降の試験は今までの試験に比べて理数能力や技術的な知識が重点的に問われるようになりました。
プログラミングの登竜門と言われている試験ですが、しっかりと対策をすればプログラミングの経験に関係なく合格できるものです。
基本情報技術者試験で問われている内容は基本的なことであり、学生やIT未経験者も本記事で紹介した書籍等を使用して知識・技術を身につけていけば合格を目指せます。
この試験を取得することで、報奨金が出る企業もありいいこと尽くめなので、良い参考書を手に入れて是非とも合格を手にしましょう!
受験される皆さんが合格できることを願っています!