【家庭で実施】STEM(ステム)教育方法|科学的、数学的な思考を鍛える方法

サイコロで遊んでいる画像

20世紀後半から第4次産業革命が激しくなり、IT・AI(人工知能)が発展してきた社会の中で、「STEM」「STEM人材」・・・と、最近よく耳にしますよね。

STEM的な思考法とは簡単に言えば、科学技術を使って課題発見から解決までを行い、「人間の幸せな生活につなげる能力」のことです。

新しい教育システムであるSTEM教育は、世界各国で注目されています。

新しい教育ですが、日常の家庭生活の中にも、STEM教育につながる場面やものはたくさんあります。

この記事では、家庭でできる様々なSTEM教育をご紹介しますね。

なぜSTEM教育が必要なのか?

いま、こんなにもSTEM教育が注目されているのでしょうか。

それは、第4次産業革命の真只中、これからも飛躍的な発展・変化をしていくと予測されているからです。

そこで必要となるのが、今回の文部科学省が学習指導要領で示した「生きる力」なのです。

日本でも今までのような「暗記型」教育から、STEM教育のような「思考型」教育が広がりを見せています。

科学的、数学的に捉える必要性とは

STEM教育とは、科学・数学・工学・技術領域を横断的に学ぶ教育方針です。

文部科学省は、子どもの「自ら学び、考える力=生きる力」を育成することを目標にさまざまな改革を行っています。

あふれる情報の中から、「必要な情報を取捨選択」し「正しい情報を選定」する力が必要なのです。

そのために、Science(科学)やMathematics(数学)の要素として強調したSTEM教育が重視されています。

子どもたちには、身の周りの出来事を科学的、数理的に捉えて世の中の問題を解決できるSTEM力が求められています!

  1. 問題や課題を発見する
  2. 手順を考え実行する
  3. 結果を振り返る

STEM教育で科学的、数理的に捉えることができる様になれば、問題処理能力や創造力を使って様々な分野で活躍することができるでしょう。

しかし、科学と数学だけを学べばイイということではなく、日常生活や世の中の問題と組み合わせて解決策を考えることが大事になってきます。

次の記事でも、ご家庭で簡単に出来るSTEM教育方法を記述していますので、どうぞご参考にしてください。

「知っている知識量」ではなく「新たな価値を生み出す能力」

「AIやロボットに仕事が奪われる」といった話を聞いたことがありませんか。

そんな世の中になった時に必要な、“新たな価値を生み出せる”能力です。

新たな価値を生み出せる創造的な能力だけを身に付ければイイということではなく、日常生活や世の中の問題と組み合わせてSTEM力を身に付けることが大事になってきます。

記事内の記事の方法も併せてお試しください。

答えは一つではない!答えかを決めるのは自分自身

多様化している世の中で「どのように生きるか」を決めることは、人生で最大の難題ですね。

「society5.0」で生きる皆さんは多くの価値観を理解せずして生きていくことは出来ません。

多くの問題の中から一つの答えを決断する能力が重要になってきます。

記事内の記事の方法も併せてお試しください。

人生を変える論理的な話し方

「話しがわかりにくい」と言われたことはありませんか。

論理的な話し方を身に付けて「自ら表現して問題を解決していく能力」を育成するSTEM教育が必要になってきます。

「説明がわかりやすい」と一目置かれるようになれば、将来の人生が劇的に変わります。

ただし、口で表現するだけでは新たなものは生まれません。

日常生活や世の中の問題と組み合わせてSTEM力を身に付けることが大事になってきます。

記事内の記事の方法も併せてお試しください。

1.トランプで「足して10」ゲームで数学的思考を高める

STEM教育の基礎は数学的思考になってきますが、小学生で算数を苦手になってしまう子どもも少なくありません。

ご家庭でも「数(かず)」に親しむことができるのが、トランプなのです。

このトランプで遊びながら数学的思考を身につけるのには、絶好のチャンスですね!

ババ抜きをアレンジした「足して10」というゲームを紹介しますね。

個人差はありますが、年少(3才)ごろからできるゲームと言われています。

ルールも、ババ抜きにとほとんど同じです。
違う点は、ババ抜きでは「同じ数字」のカードをペアで捨てていきますが、このゲームでは「足して10」になるカードをペアで捨てていきます。

ゲームのルール

  1. 1.A~9(絵札と10を除く)と、ジョーカー1枚のカードで行う。
  2. 相手のカードを1枚引き抜く。
  3. 引き抜いたカードと「足して10」になるカードがあればペアで捨てていく。
    (例:「A+9」は、10なので捨てる)
  4. 自分の手札が0枚になったら勝ち抜けで、最後にジョーカーが残った人が負け。

シンプルなルールですね。

足し算が出来なくても、時間をかけて「指で数えながらチャレンジ」できるところが魅力です。

慣れてきたら、数字を変えて「足して12」や、ペアでなく「3枚を足して10」にするなど、アレンジを考えれば数字に対するセンスを磨かれていきます。

親しんでいるトランプを使って、子どもだけで新しいゲームのルールを1から考えていくことも、創造性を上げるSTEM教育です。

 もっと夢中になる! トランプの本
 トランプの色々な遊び方を知ることができます。
 へぇー、こんな遊び方があったんだ、と思うようなゲームがイラスト付きで分かりやすく解説してくれているおススメの本です。
 オススメ度  ★★★★(4.5)

 任天堂 トランプ ナップ
 プラスチックなので、子供が雑に扱っても痛みにくいトランプです。
 オススメ度  ★★★★★(4.8)

親と一緒に「クッキング」の科学的な疑問に触れる

子どもと一緒に「クッキング」をすることは、あらゆるSTEM力を高めてくれます。

「一緒にクッキングをする」と聞くと、お手伝いのように思われるかもしれませんが、実は科学的な現象を身近に体験する最高の機会なのです。

一般的には5才くらいの子どもから料理に興味を持ちはじめると言われていますが、2才半くらいから調理作業を見せる(包丁などを使わない範囲)だけでも成長を高めます。

クッキングに触れることで、次のようなSTEM力を磨くことができます。

  • 科学現象に疑問を持つ
  • 数字や単位に触れる
  • 自ら調理の手順を考える

調理には色々な科学現象で成り立っているため、実際に「クッキング」を行うことで、「なぜ?どうして?」と思う機会が多くあります。

たとえば、

ハンバーグを作っているとき、丸めたひき肉をパンパンしますよね。

  • パンパンしているのを目の前で見ることで「どんな意味があるのかな?」と思います。
  • この疑問を知ったとき、熱による空気膨張についての科学知識を得ることになります。
  • 「ひき肉300g(グラム)」を自分で計測することで、「g(グラム)」がどのような単位なのか、「300」がどの程度の量なのか、を知ることができます。

調理に関する科学知識を深めていけば、自分で論理(ロジック)立てて「こんな方法で調理を試したらどんな風になるのだろう」と考えて、実行してみたくなるかもしれません。

さらに、子どもが家族に「美味しいものを食べさせたい」という思いがでてくれば自主性を高めることもできます。 このように、科学的・数学的に必要な知識を育て、論理的思考を刺激してくれます!

 今日からぼくがクッキング 世界一⁉親切かもしれないレシピ本
 子ども向けのおススメNO1のレシピ本です!!
 この本があれば、小学生一人でも料理が作れて自信にもつながります。
 危なくない工程での調理法を説明しているので、ヤンチャな子でも安心して料理ができます。
 オススメ度  ★★★★★(5.0)

まとめ(家庭でできるSTEM教育)

身の周りにSTEM教育のヒントが溢れています。

ご家庭でのカードゲームやクッキングなどは、親子のよいコミュニケーションにもなります。

STEM教育での体験的な教育は、広い視野を持ち、予測が難しい社会の中では「生きる力」をつけるために重要なことです。

他にもご家庭でできるSTEM教育方法についての記事を配信していますので、ぜひこちらの記事もご覧ください。

この記事をここまで読んで頂きありがとうございました。

最後に、21世紀を造ってゆく皆様へ、野村克也氏の言葉を送らせてください!

「何事にも強い興味を持てば、必ず新たな発見がある」




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