Scratch3.0(スクラッチ3.0)とは?|新バージョンへの変更点は?【徹底解説】
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子どものプログラミング学習において最も注目されているScratch(スクラッチ)とは、どのようなものなのでしょうか?
また、Scratch(スクラッチ)の新バージョン3.0が、2019年1月2日に正式にリリースされましたが、どのように変わったのか気になりますよね。
ここでは、Scratch3.0(スクラッチ3.0)になって、どんなことが出来るようになったのか?などについても説明していきますね。
-Contents-
Scratch(スクラッチ)とは?
みなさんは、プログラミングに対してどのようなイメージをもたれていますか。
❝ ふくざつな画面に、むずかしい演算を書きながら・・・ ❞ のようなイメージをもたれている方が多いのではないでしょうか。
そんなイメージがあると学習をはじめることに拒絶してしまい、何も身につきませんよね。
しかし、Scratch(スクラッチ)であれば、子どもが楽しくプログラミングを学習することができのです。
これから、Scratch(スクラッチ)にどのような魅力があるのかを説明していきますね。
Scratch(スクラッチ)は分かりやすいプログラミング言語
Scratch(スクラッチ)は、プログラミングをわかりやすく学ぶために作られた言語になります。
Scratch(スクラッチ)は、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボのライフロング・キンダーガーテングループにより開発されたプログラミング言語です。
8歳から16歳の子供たち向けに開発されています。
小さな子ども向けには、簡略版の「Scratch Jr」(5歳〜7歳向け)もあります。
プログラミングの構文やアルゴリズムといった難しいものを覚える必要がないため、はじめてプログラミングを学ぶ方にお薦めです。
Scratch(スクラッチ)は感覚的に操作可能
Scratch(スクラッチ)は、子供向けに開発されたシンプルなものになります。
ブロックをつなげていくだけでプログラミングをすることができる言語です。
「ドラッグ&ドロップ」の簡単なマウス操作で、ブロックを組み換えて順序を変えたり、ブロックを出し入れすることができるので、プログラムを簡単に書き換えることができます。
Scratch(スクラッチ)は無料で日本語にも対応
お子さんが、遊び感覚で楽しく使えるため学びやすいのが特徴です。
Scratch(スクラッチ)は、プログラミングの学習が目的ですので、
- Scratch(スクラッチ)は、なんと「無料!」で使うことができる
- 日本語にも対応しているため、英語ができなくても使うことができる
- 「ひらがな」表示もできますので低学年のお子さんでも、使用できる
- 登録やインストールをしなくても、すぐにプログラミングを行うことができる
といった学びやすい特徴があります。
ちょっと、試してみたいと思った方も、気軽にはじめることができる言語ですね。
Scratch(スクラッチ)は、プログラミングの学習を目的に作られているからなのです。
Scratch(スクラッチ)は複雑なゲーム・アニメーションのプログラムの作成が可能
Scratch(スクラッチ)は、子ども向けに作られた言語ですが、子供だましのプログラミング言語ではないのです。
意外と、複雑な処理も可能なのです。
そのため、Scratch(スクラッチ)で、本格的なアニメーションやゲームなども、作成することができます。
実際に、公式サイトにも「Scratch(スクラッチ)」で作られた様々なアプリケーション存在しているように、決して子どもだましのプログラミング言語ではないといえます。
最新バージョン「スクラッチ3.0」の変更点
Scratch(スクラッチ)のバージョンは2.0が使用されていましたが、2019年1月に新しいバージョンとして「Scratch3.0(スクラッチ3.0)」の最新版がリリースされました。
これから、代表的な変更点についてポイントを3つ紹介していきますね。
1. デザインについて
まず一見してわかる通り、デザインがすっきりしました。
Scratch3.0(スクラッチ3.0)へアップデートしたことにより、デザインも、影のないフラット(デコボコしていない)デザインに一新されました。
また、画面のレイアウトは、コードが左側、実行画面が右側に変更されました。
さらに、プログラミングのためのブロックが少し大きくなり、ドラッグ&ドロップなどの操作も直感的にできるようになりました。
2. タブレット端末で使用ができる
利用環境の一番大きな変化は、タブレット端末でも利用できるようになったといえます。
もちろん、Scratch3.0(スクラッチ3.0)は引き続きウェブブラウザで利用できますが、今回のアップデートによりタブレット端末でも利用できるようになりました。
最近では、タブレット端末はあるけれども、パソコンはないという家庭も多くなっています。
タブレット端末で、Scratch3.0(スクラッチ3.0)を利用できるのは、より便利になったと思えます。
まだリリースされたばかりなので、「タブレット端末では画面が小さいことや、右クリックでのメニューさせられない」というマイナス点もみられます。
しかし、そういった点も改善していき、より良いタブレット端末で利用できるようになることを期待しましょう。
3.利用可能なWebブラウザ
Scratch3.0(スクラッチ3.0)が、利用できるWebブラウザが変わっているため注意が必要になります。
Webブラウザは、ホームページを閲覧するときに使うアプリケーションのことです。
代表的なWebブラウザのアイコンとして、こんな画像のものがあります。
Scratch3.0(スクラッチ3.0)では、Internet Explorerが非対応になり、推奨ブラウザは以下の通りです。
Webブラウザ | バージョン | |
---|---|---|
パソコン | Google Chrome | 63以上 |
Microsoft Edge | 15以上 | |
Firefox | 57以上 | |
Safari | 11以上 | |
タブレット | Mobile Chrome | 62以上 |
Mobile Safari | 11以上 |
特に、Internet Explorerをメインで使用している方は対応できなくなっていますので、ご注意が必要です。
それでも様々な種類のWebブラウザがありますので、上記表の中から、お好きなWebブラウザをインストールしてご使用ください。
拡張機能とは
Scratch(スクラッチ)のブロックには、「基本的な機能」と「あると便利な機能」があります。
Scratch3.0(スクラッチ3.0)のアップデートにより、「基本的な機能」ブロックのみの表示にして、画面をシンプルにしています。
「あると便利な機能」は、使いたいときに拡張機能で読み込むことで使用できます。
拡張機能を読み込む手順としては、
- 画面の左下「拡張機能を追加」(プラスの印)のボタンをクリック
- 読み込む拡張機能を選択する
にて、行うことができます。
拡張機能の例
実際に、どのような拡張機能があるかを2例だけ説明してみますね。
- 文字列を多言語への翻訳できる機能です。
これにより、プログラミングを通じて、世界中の人と意見交換などの交流が可能になります。
- ロボットから楽器などを作れるコンピューターである「micro:bit」に連携させる機能です。
これにより、現実のデバイスを“自分のプログラム”で動かす体験をしながら学習することができます。
すでに多くの拡張機能がありますが、まだ新しく追加されています。
新機能を見かけたら、ぜひ楽しんでみてくださいね。
「Scratch3.0(スクラッチ3.0)」の使い方|オフライン版もあり
最新バージョン「Scratch3.0(スクラッチ3.0)」にアップデートされましたが、具体的にはどのように始めればいいのか分からない?と思われている方も多いと思われます。
Scratch(スクラッチ)には、オンライン版とオフライン版があります。
どちらも、「無料!」で利用することができます。
基本的には、オンライン版で自分のアカウントを作ることで、メリットも多くなるため、アカウントを作ることをおススメします。
ただし、かんたんにインターネットに接続できない環境などの場合は、オフライン版でScratch(スクラッチ)を利用する方法もあります。
こちらのページにアカウント作成方法などの詳細を記載してありますので、どうぞお読みください。
このように、Scratch3.0(スクラッチ3.0)では、オフライン版でもオンライン版でも、比較的簡単にはじめられることも魅力です。
「Scratch3.0(スクラッチ3.0)」になってできる点
「Scratch3.0(スクラッチ3.0)」になったことで、使用の幅が広がりました。
これまでの機能に加えて、
- タブレットでの操作ができることで、オリジナルロボットを色んな場所で動かすことができる
さらに、アカウントを作ることで、
- 世界中の人の作品を共有したり、リミックス(アレンジ)できる
- バックパック機能を使うことができる
というメリットな機能が加わっています。
特に、世界各国の同世代の作品を閲覧することは、プログラミングを勉強する上でも大きな刺激になるでしょう。
「Scratch3.0(スクラッチ3.0)」でもできない点
Scratch3.0(スクラッチ3.0)は、アップロードされたことで非常に使いやすくなりましたが、まだまだ、できないことが沢山あります。
- 基本的に「Scratch(スクラッチ)」で作成したゲームなどは、「Scratch(スクラッチ)」の中でしか動かすことができないということです。
簡単に例を挙げると、
- プロジェクトやスプライトをローカルに保存することができません
- マイクを使っての録音ができません
などなど、できないことは例を挙げると限がなくなるほどです。
しかし、Scratch(スクラッチ)が100%でない分、より優れたものを求めて、C言語やJavaなどの別のプログラミング言語などの学習に興味が湧くきっかけになるのかもしれません。
まとめ[まずはScratch3.0(スクラッチ3.0)で遊んでみる]
今回はアップロードされた「Scratch3.0(スクラッチ3.0)」の変更点について、まとめてみました。
「Scratch(スクラッチ)」はビジュアル的に作ることができるため、子供でもが楽しく遊べるプログラミング言語です。
特にアップデートされた「Scratch3.0(スクラッチ3.0)」では、機能も充実して、より楽しく学習できます。
ちょっとでもプログラミングに興味があるときは、まずは無料で始められる「Scratch3.0(スクラッチ3.0)」に気軽に触れさせてみてはいかがでしょうか。