未来を「生きる力」とは
学習指導要領は、平成29年3月31日に改訂されました。
今回の改訂では、子供たちの「生きる力」を育むことがテーマになっています。
それでは、この「生きる力」とは何なのでしょうか?
子どもたちの将来のことですので、分かりやすく説明していきますね。
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子どもたちが将来選択できる未来の能性が広がる?
今の時代の仕事がAIに取って代わられることがある・・・
そうなると、将来の仕事は大丈夫なのかな?と不安になった方も多くいるかと思います。
将来の仕事はなくなるのか、なくならないのかその議論は尽きることはありません。
不安な未来像
これ以上、プログラミング教育を必須化してまで、人工知能(AI)を発展させることに不安や疑問はありませんか?
それに、みんながプログラマーとして就職するつもりがなくても、プログラミング教育を受ける必要があるのでしょうか?
ちょっとだけイメージしてみてください。
もしも明日の朝起きて、突然コンピューターが使えなくなっていたら?
ライトを付けようと思ってもつきませんし、テレビのリモコンを押しても電源は入りません。
さらに、朝食のパンを食べようとトースターに入れても焼けません。
駅にたどり着いたら、改札は開きませんし電車も全線運休です。
すでに、こんなにもコンピューターに支えられています。
これから先の社会では、あらゆる状況においてコンピューター等の活用が不可欠となります。
今の子どもたちが大人になる頃には「様々な仕事の約50%は人工知能(AI)や ロボット等に奪われてしまうのではないか」と予想されています。
新たなテクノロジーは数世紀にわたって人間の仕事を奪ってきている。
しかし歴史的にも、時間の経過とともにオートメーションは苦難よりも繁栄をもたらしています。
自動化されることと職業自体がなくなることはイコールではありません。
未来の姿
新しい職業が生まれれば、そのために必要な新たなスキルが生まれる!
オートメーションはすでに、人間の労働を補完する機能を果たしています。
歴史的にも、困難な問題に対して人間とマシンが協働することで、人間単独またはマシン単独の場合に比べ、より優れた結果をもたらしてます。
未来には、こうした人間とマシンの協働による分析が、複雑な問題を解決して生産性を高める新たな形の「拡張イノベーション」につながると考えられています。
- AI等の活かし方を考えるための創造性やデザイン力を身につける
- AI等を取り入れた新しいツールやシステムを使いこなす力を身につける
- AI等に代替されにくい能力・スキルを強みとして伸ばしていく
そのことで、新しい職種が生まれ、子どもたちが将来を選択できる未来を広げることできます。
プログラミング教育を通して「生きる力」を身につける!
学校で必須化されたプログラミング教育は、「生きる力」を育むことです。
いま、私たちの生活は、スマートフォン、ビックデータ、人工知能(AI)などが進み、目まぐるしく変化していますね。
プログラミング教育とは
これまでの社会と、これからの社会をイメージしてみてください。
情報化社会といわれている現代以上に、情報があふれ戸惑うかもしれません。
さらに、ニュースでは人工知能(AI)やIOTとはいっているものの何のことか分からず過ごすことになりそうな不安はありませんか?
また、身近な仕事がインターネット経由する時代の到来 (第4次産業革命)が、来るかもしれません。
実際に、2020年のコロナショックを期に、様々なオンラインWeb会議サービスが普及し、社会の働き方が大きく変わり始めました。
これまでの社会(Society 4.0)では、人の能力に限界があり、あふれる情報から必要な情報を見つけて分析するのが困難でした。
これからの社会(Society 5.0)では、次の3つのポイントが革新されています。
- 人工知能(AI)により、必要な情報が必要な時に提供
- IoTで全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有
- ロボットや自動走行車などの技術で、少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服
「生きる力」が世界を変える
この新しい時代では、いまとは違う「生きる力」が必要になります。
では、その「生きる力」って何なのでしょう?
それこそが「プログラミン的思考」なのです!
例えば、
家に帰ったら、まず玄関を開けますよね。
でも、それをロボットにさせようと思ったら大変な課題です。
ノブの位置を探し、ノブまでの距離を正確に把握します。
手を位置まで移動させノブを握ります。この移動距離を間違えるとノブは掴めません。
そして手首を何度か回転させます。
次は、肘を引くことでドアを開ける動作を行います。
このときも、ドアを開けるときの角度、肘の回転、どれくらいの速度で動かすか…たくさんの段階を踏んで、ようやく玄関を開ける事ができます。
この様に段階ごとに繰り返し調整し、問題を順序だてて解決していくことが、プログラミングでは必要になります。
これから生きていく子供たちは、多くのコンピューターのブラックボックスに戸惑うことになるでしょう。
しかし、一つ一つ整理して論理的に解決の糸口を探し、世の中の様々な課題を解決していく必要があります。
そのときに大切な「生きる力」を育成するのが、プログラミング教育なのです。
家事でもプログラミング的思考は生きている
意識をしていないだけで、私達は日常生活のあらゆる場面で『プログラミング的思考』を使っています。
毎日、帰ってきて効率よく掃除・洗濯・料理などを行なう場合、どの順番で行なうのが効率的で早く終わらせることができるのか?を考える人も多いでしょう。
実はこれもプログラミング的思考といえます。
夕食に、カレーライスをつくるときの手順を考えてみましょう。
上図のフローのように、カレーのルーを作るのに60分、ご飯を炊くのに60分かかるとします。
このフローのように、先に炊飯器のスイッチを入れてから、カレーのルーを作り始めれば、効率が良いですよね。
さらに、カレーを煮込んでいる間に「掃除機をかける」「洗濯をする」「洗濯物を畳みながらテレビを見る」など。
効率的に動くための選択肢はたくさんあり、家事の効率化を図ろうと色んなことを考えていますよね。
実は、何気なく「完成に至るまでの過程を考え行動すること」こそが『プログラミング的思考』の基本なのです。
まとめ
これから、社会は大きく変わります。Society 5.0へ向けて進化するでしょう。
その中で、プログラミング的思考がない人間は、職を無くし生きていくことが出来なくなります。
人工知能などのプログラミングを使われるのでなく、上手く使える人間になるために「プログラミン的思考」が必要になります。
「生きる力」を身に付けるためには必要と判断されて、必須化されています。
コンピューターとともに、共存できる人間になり、いっしょに豊かな社会を築き上げましょう!
ここまで、読んでいただき有難うございました。
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