【未経験者】ITパスポートを独学方法は?|短期で合格する勉強法について
ITパスポート試験は、IT基礎知識の証明する資格試験です。急速にIT化が進む現代社会において、日常でも必要な資格になってくるでしょう。
いざ、試験を受けると決めると、
「独学でも合格できるものなのだろうか?」
「最速で合格するには、どのように勉強したら効率がいいのかな?」
などの不安や疑問が出てくるのは当然です。
ITパスポート試験合格に向けた独学勉強法や、資格取得する勉強法についてご紹介していきます。
-Contents-
1.ITパスポートとは?
ITパスポートは、ITを活用する全ての人が、基礎的なIT知識を証明する国家資格です。
経済産業省が認定する「情報処理技術者試験」のうち最も簡単なエントリーレベル(最も難度が低いレベル)となっており、業界や職種にかかわらず、全ての社会人を対象にしています。
通称Iパス(アイパス)と呼ばれ、IT未経験者・初心者向けであり、ビジネス社会に必須のIT基礎知識が学べるため、社内研修に取り入れる企業も多く、さまざまな業界・業種で注目中されています。
そのため、IT系に就職しなくとも、これから就職・転職を検討している人は、取得しておくことで自らの社会人力を評価してもらえる資格です。
☆ITパスポート公式サイト:ITパスポート試験
2.ITパスポート試験|独学でも合格できる
国家試験と聞くと、専門学校などに行かないと合格するのが難しいのではないかという印象があるかもしれませんが、ITパスポートは独学でも合格を狙うことができます。
ITパスポート試験は、情報処理技術者試験の部類に入り、IT資格取得のファーストステップとして受けやすく易しい試験となっています。
試験の頻出範囲が、IT技術のみでなく、経営全般や管理のような社会常識においても出題されるため、専門知識のない方でも合格しやすくなっています。
実際、ITパスポート試験の合格率は60%前後と、国家試験とは思えないくらい高い合格率になっています。
その上、ITパスポート試験は、独学で充分に合格を狙える資格です。
2.1 独学での勉強はメリットが大きい
ITパスポート試験は、独学で進めることに次のメリットあります。
2.1.1 勉強費用を抑えられる
資格スクールや通信教育の対策講座を受講することは学習効率あげることが出来ます。しかし、当然ですが高額な受講料が掛かってしまいます。
その反面、独学であれば、学習にかかる費用は参考書代だけに抑えることができます。
情報処理技術者の勉強は、予備校や通信教育の対策講座を受講することで学習効率をあげることができます。ですが当然それらには比較的、高額な受講料がかかってきます。
ただ、ITパスポート試験に限っては、
- インプット用の参考書
- 演習問題集
- 過去問集
の3冊でだけの費用を抑えることも可能です。
2.1.2 マイペースで勉強可能
スクールなどでは、決められたカリキュラム通りに講座を受講していくことになります。
日々の日課をこのカリキュラムに合わせて生活していかなければいけなくなります。
たとえば、残業で抜けれない日などは、その日の講座のカリキュラムを別の忙しい日に詰替える必要があったり、講座そのものがムダになったりします。
しかし、独学であれば、学習計画は 自分の都合に合わせることができますし、状況に応じて臨機応変に対応することができます。
急な出張が入った場合などでスクールに行けなかった場合などには、休日に集中して学習するといった融通も効きます。
- 独学は、学習費用が参考書代だけに抑える
- 独学は、学習計画を自分の日課に合わせることができる
2.2 人によってはデメリットも
独学で勉強を進めるに当たってデメリットも存在します。
最も大きなデメリットは、学習計画を立てる点で息づまる点でしょう。
ITパスポート試験の広範囲の中で、どのように勉強を進めていく必要があるのか、全て自分で計画を立てなければいけません。
さらに、誰にも質問することもできず自力で理解していく必要があるという点もデメリットです。
自力一人で模索していくので、理解するに時間がかかり、状況によっては勉強に妥協してしまうケースもあります。
- 学習計画を立てる点で息づまる
- 誰にも質問できず一人で理解する必要がある
- 理解に時間がかかるため、勉強中に根をあげることがある
3.ITパスポート試験|独学に向いている人の傾向
独学には、メリット・デメリットがありましたね。独学に向いている方は、どのような傾向があるのでしょうか。
ITパスポートの独学を始める前に一度確認してみてください。
3.1 試験範囲の知識に融通している人
ITパスポート試験に挑むので、IT関連の知識を持っている人は内容の理解も早くできます。
特に、ITパスポート試験のテクノロジ系の分野において理解がしやすくなりますので、勉強時間を短縮できる傾向があります。
また、試験では、ストラテジ系の知識(経営全般)・マネジメント系(IT管理)の知識が問われるため、普段の仕事で知識を身につけている社会人の方が、独学でも息づまることなく勉強しやすい傾向にあります。
3.2 独学での受験合格の経験がある人
独学で大学受験などに合格した経験がある人などは、独学に向いています。
独学で合格を目指す場合は、はじめに試験当日までの入念なスケジュールを立てることが大切になってきます。
そのため、自らスケジュールを立てて勉強を進めた経験がある人は、自らの力で計画を立て実行する方法を熟知しています。
たとえば、基礎知識のインプットの効果的な勉強方法や、アウトプットの効果的な手段を体感しているため、ITパスポート試験でも同じ要領で学習すれば良いだけです。
4.ITパスポート試験|難易度と独学の勉強時間
ITパスポートは、情報処理技術者試験では最も優しいレベルですが、まったくIT未経験者でPC慣れしていない場合は合格までに100~150時間程度の勉強時間が必要になるでしょう。
このように、全くの未経験者であれば難易度は高いと言えるでしょう。
ただし、IT系の職種に就いている方や、 情報系の学生は、改めて知識の習得をしなくてもテクノロジ系分野は解答できるため、20〜50時間の学習でも合格を目指せます。
IT経験者であれば、難易度は低い試験になります。
特に、IT系の職種に就いている方のように社会人の方は、ストラテジ系(経営全般)やマネジメント系(IT管理)といった分野の知識がある方は、20~30時間程度で合格を目指すことが可能です。
合格には、「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」 の3分野が必要になるため、自分の経験を加味してバランスよく勉強しましょう。
- IT経験者(社会人):20~30時間程度
- IT経験者(学生):30~50時間程度
- IT未経験者(PC慣れしてる): 50~100時間程度
- IT未経験者(PC慣れしてない):100~150時間程度
5.ITパスポート試験|独学勉強の流れ
独学でITパスポート試験を受講する方は、下記内容の勉強法を参考に学習計画を立ててみてください。
5.1 大まかな学習スケジュールを立てる
独学で勉強を進める場合は、カリキュラムはありませんし、学習のアドバイスをしてくれる人もいません。そのため、自ら学習スケジュールを立てる必要があります。
まず、目標にたどり着く日程(試験日)を決めることが重要です。
その後、ITパスポートに合格するためにやるべきことをリストアップし、一定期間づつ計画組みしていくのがイイでしょう。
具体的には、いつまでに基礎知識を身に付けて、いつから問題演習を始めるのかを設定していきます。各分野の知識をカテゴリー分けして、それぞれにおいて適切な勉強時間を設定していきましょう。
ただ、計画を立てても実行できなければ計画倒れになるだけです。自分で継続して実行できるムリのない計画を立て必要があります。
- インプット・アウトプットすることをリストアップ
- 目標にたどり着く日程(試験日)を決める
- 各分野をカテゴリー分けして、一定期間づつ計画組み
5.2 インプット・アウトプットのバランスを意識
ITパスポート試験の勉強において、インプットとアウトプットのバランスを意識する必要があります。
ITパスポートに限らず、多くの学力試験において重要な勉強方法が、次の2つをバランスよく繰り返すことです。
- インプット
→テキストなどを読んで知識や考え方を頭に入れる学習 - アウトプット
→実際に問題を解いて問題慣れしたり、出題のパターンを知る学習
あらゆる試験において、どちらが不足しても本番の試験で合格に達することは難しいでしょう。
ITパスポート試験に一発で合格するためには、どのようなバランスで勉強の計画を立てるかが、合格ラインに到達できるかできるかの分かれ目となります。
ITパスポート試験は、CBT方式/四肢択一であることから、インプット比較するとアウトプットは苦戦することがありません。
そのため、「インプット7:アウトプット3」のバランスで勉強を進めていくことが効率的です。
この最適バランスのビジョンを持つための、おすすめの勉強方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
6.ITパスポート試験|独学勉強方法
ITパスポート試験では、次のサイクルを繰り返すことがのおすすめ勉強法です。
それぞれの内容について、順に説明していきます。
6.1 【参考書・問題集】おすすめ7冊|基礎を固める
ITパスポートの資格を取得するための基本となるのは、参考書・問題集です。テキストは、参考書と問題集の2冊を購入することをおすすめします。
イラストベースでわかりやすく解説された参考書などを選ぶとより効果よく理解できます。
参考書・問題集の選ぶポイントは、次のような点です。
- IT未経験者でも理解しやすい
- 最新版を購入
- 参考書と問題集の最低2冊が必要
もし、間違った参考書選びをしてしまうとモチベーションも下がってしまい、勉強が続かなくなってしまいます。
以下に、おすすめのテキスト・問題集の一覧を7冊をご紹介していますので、選ぶ際には参考にしてみてください。
これらを使って、IT経験者の方であれば、なるべく1〜2週間で基礎知識を固めるように努力しましょう。
IT未経験者の方も、1ヵ月未満で一通り基礎知識をインプットして演習問題が解ける状況になれるように努力しましょう。
6.2 【公式サイト】過去問でアウトプット慣れする
参考書を一通り理解できたら、実践問題を繰り返し解いてみましょう。
書籍の過去問題集と並行して、公式サイトの過去問を解くことをオススメします。
公式サイトでは、次の合計23回分の過去問題がダウンロード可能です。
- 平成21~23年度:筆記方式の試験(試験問題6回分)
- 平成24年度以後:CBT方式の試験(試験問題17回分)
過去10年分の過去問題集を繰り返すことで、自分の苦手分野を洗い出すことができるため、対策する箇所が明確にできます。
6.3 【無料:サイト・アプリ】アウトプットの勉強
ITパスポート試験の公式サイト以外にも、無料の学習サイトやアプリが多く存在しています。
そのため、スマホなどを利用すれば、通勤・通学中のスキマ時間を活用して、専門用語を覚えたり簡単な演習問題に慣れることができます。
どのツールが自分に合っているかを試してみて、効率よく学習を進めてみてください。
無料学習アプリも、公式サイトと同じように過去問を解いて実践力を身につける試験勉強に適しています。
これらのアプリとサイトは、公式サイトと同様に実践に近い試験対策を行うことができます。
ぜひ、効率良く学習するために検討してみてください。
6.4 【公式サイト】CBT疑似体験を実践|試験のイメージを掴む
試験本番でのCBT方式をイメージできるように、受験画面での疑似体験を行なえる「CBT疑似体験ソフトウェア」も公式サイトよりダウンロードできます。
実際の受講前に、ぜひシュミレーションしておいて下さい。
7.勉強におけるステップごとのポイント
ITパスポート試験は、大きく次の3段階に分かれます。
この項目順で学習を進めていくことを意識しましょう。それぞれの項目について、注意する点について説明していきます。
7.1 参考書で基礎知識をインプット
ITパスポート試験での学習において効率的なインプット方法は、初めに参考書を一読し、ITパスポート試験の全体像を理解することです。
全体像が理解できたら、参考書を粘り強く繰り返して徐々に知識が蓄えていきます。
- 実例と結び付けることで具体的に覚えていく
- 試験の頻出範囲や基本知識に時間をかけて勉強する
ということを意識することで、試験で差を付けることができます。
特に、独学の場合だと、同じ作業に根をあげて、インプットが雑になりがちです。定期的に復習を行うようにしてください。
7.2 過去問でアウトプット慣れ
参考書を使って基礎知識を一通り理解できたら(インプット)、問題集を使って演習問題を解いてみましょう。
インプットした知識をアウトプットできるかどうかの確認作業です。
問題集を解く際には、出題傾向・頻出問題などを意識しながら解いてみましょう。それらの問題を理解していくと、実際の試験でも得点アップに繋がってきます。
間違えた不明な点は、復習をすることで知識を補っていけます。
得点の目安は、ストラテジ・マネジメント・テクノロジ系の演習問題の各3項目で、60%以上得点を確保を目指してください。
7.3 アウトプットの総復習
ITパスポート試験の直前に、過去問や問題演習で間違えた箇所を見直しておきましょう。
インプットで覚えた基礎知識については、学習してから時間が経っていて忘れていることもあるため、テキストの復習を兼ねて再度インプットとしておきましょう。
過去問が余裕で解けたからといって、油断せずに試験まで継続して学習するようにしましょう。学習を止めると人間はどんどん忘れてしまうものです。
また、試験前日にどのような勉強をするか、あらかじめ考えて、前日は勉強時間は休暇日とすることも重要です。
8.【ITパスポート独学】短期で合格するポイント
ITパスポート試験を1~1.5ヶ月程度の短期で合格するポイントをご紹介していきます。
勉強のポイントとしては、次のことが重要になってきます。
勉強する際は、これらのことを意識するようにしてみてください。
8.1 苦手分野に勉強に時間をかけない
ITパスポートを独学で、1~1.5ヶ月で合格するには、苦手分野の勉強に時間をかけるのは辞めましょう。
試験は下記の合格基準に達することが目的です。ITパスポートの合格基準は、表のように「総合得点で6割、各分野別の得点も3割を満たす」ことです。
合格基準 | ▸①と②を両方を満たしていること ①総合評価点 600点以上(1,000点満点) ②分野別評価点 ストラテジ系 300点以上(1,000点満点) マネジメント系 300点以上(1,000点満点) テクノロジ系 300点以上(1,000点満点) |
試験範囲すべてをパーフェクトにしようと考えれば、いくら時間があっても足りません。
ついつい、真面目な人ほど時間をかけて勉強してしまいますが、どちらかというと効率の悪い勉強法といえます。「目的を試験合格ということだけ」に集中してそれ以外は何も考えずに勉強を進めましょう。
苦手分野を除いても、合格基準を満たすことは可能だと思います。
そのため、苦手でない分野の問題を確実に解けるように、なるべく多くの問題を解いて問題慣れすることが短期間で合格する手段といえます。
苦手分野を捨てる勇気が必要になってくるのです。
8.2 スキマ時間を活用する勉強
1~1.5ヶ月という短期で合格するには、スキマ時間の活用する必要があります。
- 通学や通勤の移動時間(電車やバスなど)
- 外食の待ち時間
- お風呂に入っているとき
- 就寝前の数分
などのちょっとした時間です。生活のなかにスキマ時間は結構存在するものです。
たとえば、出社するのに往復1時間程度かかっているとします。年間200日出社しているとすると、毎年200時間もロスしていることになりますね。
逆に、現代は「【無料:サイト・アプリ】アウトプットの勉強」でご紹介したようなスマホのアプリを使って、いつでも演習問題ができるようにダウンロードしておくと、有益な時間が過ごせます。
どんな時間も無駄にしないぞ!という気持ちが、合格につながる第一歩です!
9.ITパスポートは独学と通信教育どっちがおすすめ?
ITパスポート試験は、IT経験者であれば独学でも充分に合格を目指せますが、まったくITになじみのないIT未経験者の場合は理解ができないことも多いと思います。
そんな不安を抱えたまま勉強に集中できない方は、通信教育での受講をおすすめします。
- 最新のテキストが分かりやすすい
- 疑問点は分かりやすく解説してくれる
- 効率よく合格に向けて勉強をすすめてくる
通信教育では未経験の方が疑問になって不安になりやすい点を丁寧に分かりやすく説明してくれています。それでも解決できない疑問点があれば、質問して尋ねることができるため、勉強する上で不安を抱えることはありません。
これにより、初めての方でも知識をスムーズに吸収できること間違いなしでしょう。
なかでも、次の通信教育をおすすめします。
No1. Foresight(フォーサイト)
項目 | 内容 |
---|---|
価格 | 16,800円(税込)※ITパスポートスピード合格講座 |
教材 | フルカラーテキストで、記憶定着率がアップ マンツーマン感覚で受講 |
サポート | フォーサイト特許eラーニングシステム「ManaBun(マナブン)」で徹底サポート |
カリキュラム | 基礎の徹底で、実力がつく積み上げ式 |
信頼度 | 90.2% ※脅威的な合格率 |
No2. スタディング(STU▷Ying)
まとめ
独学でのITパスポート試験の学習方法を簡単にまとめると次の1~7ステップになります。
- 目標を設定して学習スケジュールを立てて勉強に取り組むこと
- 自分のレベルに適したテキストを選ぶ
- スキマ時間を有効活用するため、無料アプリをダウンロードしておく
- インプットとアウトプットのバランスを意識する
- 最短での合格をめざすなら、苦手な分野に時間をかけない
- IT未経験者は、通信教育での独学が有効的
- 直前期にはCBT疑似体験を行っておく
ITパスポートは、国家試験としては難易度が低く、合格率は合格率60%前後と高くなっていますが、社会人として高く評価されている資格です。
その上、独学で合格を目指すこともできるコスパの高い資格なのです。
ITパスポートは、単にIT関係の職種に就く人だけでなく、あらゆる業種において信頼度を高めてくれる幅広い分野で認められる資格になります。
また、仕事に関係なく私生活においても必ず必要になってくる資格と言えるでしょう。
この記事をここまで読んで頂きありがとうございました。
どうぞ、ITパスポート試験合格に向けて頑張ってください!
最後に、21世紀を生きてゆく皆様へ、私が尊敬する宮沢賢治の言葉を送らせてください!
「その切符を 決してなくしてはいけない」