【危機】日本は後進国か!?|ものづくり大国は過去の栄光

ホームレスの老人

日本は、ものづくり大国っていいますよね!?

確かに、日本のものづくりは世界に誇るトップレベルの技術を持っています。

戦後なにも無かった日本の経済を先進国にまで立て直したのは、日本人にものづくりへの思いが技術となって表れたからです。

しかし、近年のものづくりは第4次産業革命にはいり、IT技術に乗り遅れた日本は唯一誇れる「ものづくり技術」が世界から遅れを取ってしまいました。

ちょっと驚いたのは、割と皆さんが、日本がものづくり大国でなくなってしまうことへの危機感を身に染みていないことです。

そこで、このままでは本当に日本が沈没してしまうという危機意識を持ってもらうために、日本の経済がこういう状況になっているということについて簡単に説明させていただきますね。

日本の資源は?

日本が他の国に比べて魅力的なところ、いわゆる資源は何処でしょうか?

昔は、石炭という資源があり、多くの炭鉱で栄えていましたね。

しかし、今は正直、少ない・・・です。

  • ものづくり(品質)
  • 人(人情、治安)
  • 食事(健康)
  • 観光地(京都、温泉街など)

などありますが、

この中でも「ものづくり」が戦後の日本を先進国にまで押し上げたことは間違いありません。

社会には多くの仕事が存在しますが、営業や経営、人事などは、他の国に比べて日本が目立って優れているというものは特にありません。

日本は、「ものづくり大国」と言えます。いや、言えました。

しかし、IT革命の第4次産業革命に入ってからは、日本のIT技術は世界から乗り遅れているのが現状です。

この状況に危機感を持たなければ、いけません。

日本は世界第3位の経済大国

今の日本人の常識では「日本は世界第3位の経済大国」ですよね。

日本の名目GDPの規模は、こないだまで第2位でしたが、2010年に中国に追い抜かれてしまって以降、アメリカ、中国に次ぐ第3位の経済大国です。

それでも世界第3位だから、まだまだ先進国だよね」っていう認識になっていませんか?

確かに今でも、世界第3位の経済大国であることには違いがありません。

しかし、この伸び方が大問題なのです!!

名目GDP
名目GDP
資料:GLOBAL NOTE 出典:IMF

名目GDPのグラフで見て頂きたいのは、日本(緑線)は1995年ぐらいまでは米国(紫線)同じように右肩上がりに経済成長していました。

しかし、1995年過ぎた辺りから日本(緑線)だけがGDPの推移を折れ線グラフが、横ばい・・・(むしろ下がっている?)になっています。

一方、米国はずっと順調に経済成長しています。

1995年ぐらいまでは、米国と大差がなかったのに、いつの間にか大きな差が空いちゃった・・・、という感じです。

そして、この間に伸びてきたのが、やっぱり中国(赤線)です。

最初は中国(赤線)の方が低かったのにグイグイ上がってきて、いまや日本(緑線)は完全に追い越されてしまい、中国の経済力に圧倒的な差を付けられています。

周りの国は経済成長しているのに、日本だけが「横ばい」だったのが、この30年ぐらいの日本の経済の姿なのです。

日本の経済成長率は世界で唯一の衰退

すでに、日本では「世界最悪の衰退」を導いています。

内閣官房参与であった藤井聡先生が使っていたグラフですが、過去20年間における世界各国の経済成長率ランキングです。

「世界最低の経済政策」が「世界最悪の衰退」を導いた
各国の「成長率」 京都大学藤井聡教授提供

世界の平均(世界平均)で139%のプラス成長で、日本以外の全ての国が経済成長しています。

経済成長・・・?と、表現すると分かりづらいかもしれませんが、

世界平均の給料が139%になったということは、給料が2.4倍になっています!ということを示しているわけです。

たとえば、20年前の給料が20万円だとして、世界平均の経済成長をしていたら給料は今頃50万円になっているはずなのです。

しかし、日本での初任給は、20年前も今も大体20万円ですよね。

それだけ、日本は、経済成長してないということです。

現に、グラフでも日本だけがマイナス成長になっています。

日本は、この20年間でマイナス20%の経済成長という断トツの最下位です。

この20年間、世界はどんどん経済成長して豊かになっている中、日本人はどんどん貧乏になっています。

日本は先進国だと自負していたかもしれませんが、すでに断トツの経済衰退国になっているのが実状です。

このままでは、近い将来、日本が沈没する姿が目に見えてきますよね。

残念ながら、衝撃ですよね・・・。

これが事実なのです!

日本の経済シェアは一気に縮小している!|明らかな後進国化

こちらが、世界の経済全体に占める日本の経済のシェアです。

実質GDP規模における世界シェアの予測
実質GDP規模における世界シェア推移
日本経済研究センター「2060年長期予測」を基に作成

2000年のときの日本の経済シェアは、世界の中でも15%と、堂々たる世界第二位の経済大国でしたよね。

しかし、20年経ったら1/2以下の存在にまで小さくなっています。

このままの経済成長で推移していったら、2040年には4%ぐらいになってしまうと公表されています。

これが今の日本の現実です。

なんとか今は、先進国としてG7やG20に呼ばれていますけど、4%ぐらいになったら呼ばれなくなります。

今の日本は、これだけ危機的な状況にあるということです。

資源のない日本から「ものづくり」を無くしてしまうと、近い将来このような状況になってしまうという危機感を日本人は認識しなければいけないのです。

このグラフだけでも中国は、2000年に姿が無かったのに、18%~23%と、世界第二位の頭角を現してきているのが分かります。

1人当たりGDPでは?

中国や韓国が伸びてきている」という話をすると、「それでも、1人当たりGDPを比べたら、まだまだ日本の方が上だよ」って思う方も居るのではないでしょうか。

確かに現時点では、まだ上なのですが、こちらの「30年間の1人当たりGDP」を見てください。

世界1人当たり名目GDP推移(IMF統計)
資料:GLOBAL NOTE 出典:IMF

日本の30年間での1人当たり GDP 推移(緑線)が、1995年ぐらいの頃は断トツで世界一だったのです。

その後、米国(紫線)はやっぱり順調に右肩上がりに伸びていますが、日本はずっと「横ばい」です。

韓国の一人当たりGDP

最近よく耳にする韓国も順調に伸びていて、もうすぐ日本は追いつかれる勢いです。

最近、何かと韓国の人たちが強気に出てきていますよね・・・。

やっぱり、経済力がこれだけ追いつかれてきたら、「もうすぐ追い越せるぜ」って思い始めて、舐められますよ。

経済力がないと外交は上手く行きませんから、何をやっても乗り遅れしまいまっています。

そのため、私たち日本は追いつかれないようにきちんと右肩上がりで成長させる必要があります。

中国の一人当たりGDP

中国は、人口が多いため一人当たりGDPは、まだまだ下ですが、どんどん上がってきています。

コロナショック前に、中国の方が日本にインバウンドといって多く来日していましたよね。

しかし、中国では富裕層の方が増えて、どんどん貧乏になっている日本人は安くて美味しいものを提供してくれるからコスパが良いと思われて来ていたので、単に舐められていると云うことを痛感しなければいけないのです。

まとめ

日本では「世界最悪の衰退」を導いています。

日本の経済の現状を第3位の経済大国だと思って浮かれている場合じゃないです!!

原油などの資源のある国であれば心配はありませんが、日本には何もありません。

なにも資源がない日本が成長する唯一の手段は「ものづくり大国」を復活させることなのです。

しかし、楽に稼げる仕事が増えてしまい、ものづくりに興味を持てない子供が増えたりしている危機的な状況です。

その上、少子化までが進んでしまっているという瀬戸際です!! 日本が沈没しないように、皆で一致団結して頑張りましょう。

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